balideki’s diary

主に韓流ドラマや映画を見て感じたことなどを人生と絡めながら書いています。ネタはばれますのでご注意を

ゾンビ物が苦手でも大丈夫、「悪霊狩猟団カウンターズ」  

さて。

過去記事 skyキャッスル

”SKYキャッスル” 生んだ日のことを思い出そうよ。 - balideki’s diary

 の冒頭にも書きましたが、

こちらの、悪霊狩猟団カウンターズを見て、

主役のチョ・ビョンギュくんが感じが良かったので、

skyjキャッスルをみたほど、感じがいいです。

 

前情報は、あまりないまま、Netflixの新作という事で1月に見ましたが、

最近再視聴しました。

まず、私はゾンビ系が苦手てほとんど見ません。

話題の、「韓流ゾンビ時代劇キングダム」も、コン・ユの「新感染」も、

見ようと思うけど、手が伸びない。

何故って、実は私には、思い出したくない、

そっち系の怖い経験談が沢山あり、楽しめないからです。

基本HSPなので、異常に恐怖から抜け出せなかったりするからです。

昔から姉や弟は、夏になると、

「あなたの知らない世界」などをテレビで見ていましたが、

見ると、暗闇が怖く、トイレに一人で行けなくなるタイプ。

なので、これもどうしようかな、悪霊か。。と思いましたが、

全く新しい観点のドラマと聞いて少し興味が湧き、見て見ました。

 

いや、ほんま。

見たくないシーンがなかったとは言いませんが、

とっても面白かったです。

 

最初に見始めて思ったのは、中心人物に知ってる役者さんがいない。

先ほどのチョ・ビョンギュ君も初見で、

カ・モタク氏役の人も、ハナ役の人も見覚えがない。

あるのは、チェさん役の人、「トッケビ」のキムゴウンちゃんの、

意地悪おばさんで、少し前に見た「椿の花咲くころ」などに出ている、

ヨム・ヘランさんというんですね、

個性あふれるおばちゃん女優さんで、あちこちで見ますが、

その方ぐらいでした。

 

そんな感じで、誰もあんまり知らないけど、

「みんなおしばいがうまーい。」。

「なんか見入っちゃう。」

リズムがいい、アクションもいい、

音楽も軽快だったり演歌っぽかったり、いい。

あらなんだろう、この不思議な感じ。。。と、見進めてしまいます。

見はじめて演技が上手いなー魅力的だなーとなると、

そこから役者さんたちを調べ始めたりするのが、割とよくあるパターン。

 

あ、なるほど原作漫画なのね。

それで・・なるほど赤いジャージ。(笑)

なるほど、なるほど。

でも、とてもいい感じ。

 

f:id:harmony-fragrance:20210305162636p:plain

この赤いジャージがいい

 

 

あらすじとしては、交通事故で両親を失い、

自身も片足に障害を持つ事故にあったソ・ムンが、

事故から7年後、カウンターの一人だ悪霊狩りのときに亡くなり、

それを切っ掛けとして、悪霊狩猟団に入ることになります。

 

悪霊狩猟団は、あの世とこの世の境目の「ユン」に居るパートナーと組むことで、

力が強くなり、亡くなった後にあの世に行かず、

現世で悪事を働く悪霊を狩って、あの世へと召喚するのが仕事。

メンバーは昏睡状態で助からない命を助ける代わりに、

カウンターを引き受けるのが基本。

昏睡状態ではなかったソムンがカウンターになる条件に出したのは、

両親との再会。

しかしそこには、現世を混乱させないために様々な契約があります。

 

ソ・ムンはじめソ・ムンの友達の学校でのいじめや暴力、

狩猟団の他のメンバーの様々な過去や、想い。

その中でも、特にストーリーを引っ張るのは、

仲間の一人、カ・モタク氏の失った過去の記憶と、ソ・ムンの両親との関り。

明らかになるにつれ、チョンジュン市の悪事も、暴かれて行きます。

 

そしてソ・ムンの両親の死は、事故ではなく殺人だったという事実。

その年若いソ・ムンの切なる思い。

カウンターの仲間の魂を飲み込みどんどん悪の力を増幅させる、

悪霊チョ・チョンシルを、召喚できるのか。

悪霊に取り込まれた両親の魂を救えるか?会えるのか?

 という感じです。

 

 

f:id:harmony-fragrance:20210305165304p:plain

おばちゃんも飛ぶし走るよ

 

まず、見てて思うのは、

「ユン」という不思議世界との関りはあるものの、

その他の活動は、アナログです。

最近のファンタジードラマでは、文明が進んだITやAIやAR、

相手の場所をスマホで把握して向かう、などが多かったせいか、

主にハナが「地を踏んだ。」と感知して、あっちだこっちだと感覚が主導です。

車で出かけるし、戦う方法も武器などは使わず拳だし、

普通に身体を鍛えるし、使ってるのはイヤホン型のレシーバーのみ。

ジャンプ力はすごいけど、空を飛べるわけでもないし。

 

そして、怪我をした人を癒すチェさんの技術は、ハンドヒーリングだし。

ハンドヒーリングは施した方にもダメージがあることが多いですが、

それも描かれているので、「自然だな。。」と思いました。

それぞれの得意分野がある中、ソ・ムンは「地」を呼ぶのが得意ですが、

これって、龍脈とかから発想を得てるっぽいなとか、

現地球でもパワースポットと呼ばれるところは、地面に力があるので、

それを自分たちの力にして、エネルギー増幅とかって、

面白いな。私も呼べないかなとか思います。

 

余談ですが、土地の波動の高いところは、一般社会では、高級住宅地。

土地の波動(気)ってありますよね。

合う合わないとかもあります。

引っ越しの際は、まず自分がいい状態で探すことが大事ですよね。

引っ越しばっかり多くてその度に体を壊したり不調になる私としては、

大事ポイント。

京都に住んでいるときは、ここを歩くと必ず死にたくなる五差路、

ここの店の前を通ると、いつも気分がドンと沈む、

過ぎたら楽になる、などとっていうのが頻繁にありました。

今よりうんと上じゃなく、少し上がいいのかも知れませんね。

 

 

話を戻しますが、カウンターの仕事にとっても、

その地の力というのは、相手の魔力を沈め、

自分たちの力を引き出すためにもとても大事で、

その地を呼ぶ使い手が、ソ・ムンです。

だけど最初のうちは、それはコントロール不可で、

不意に現れるために、色々と問題も出てしまいます。

呼ぶ力と感情は、密接リンクしていて、

勿論ポジティブなことに使うエネルギーが、

ポジティブな思念や感情からしか呼べませんが、

最初のうちは、ソ・ムンは、その区別がつきません。

それがだんだんと、カウンターの仕事を通して成長していく中で、

身についていき、人としても成長していきます。

 

 

ま、話の流れはどんな感じですが、

まぁ、その成長過程のソ・ムンの笑顔も泣き顔も、本当に感じがいいです。

姉貴麺屋というアジトの他のメンバーも、

ソ・ムンの素直で純粋な部分に、どんどんと、惹かれ馴染む気持ちがわかるよ。

 

特に、チームのマザー役のチェさんは、

大けがをしたソムンに、「母の手は治癒の手。母の手は治癒の手。」

おんまのなんちゃらなんちゃら・・とうたいながら治すんですが、

もう、そこは涙が出て仕方ありません。

我が子を事故で亡くしてしまったチェさんの、

息子を育てていた時の感覚の彷彿や、

ソムンを我が子同様に感じる思いと、後悔も含まれていて、もう、涙が止まりません。

トッケビでは意地悪おばさん、椿の花の咲くころでは、気の強い弁護士など、

しっかりした人の印象が強かったですが、

今回のこの役は、凄い人情味あふれて、ほんまに根っから「オンマ」で、

思いやりと慈しみの深い演技が、沁みてきて、

印象がとても変わりましたね。

 

 

何処かに書きましたが、昔、私は毎晩のように喘息の発作を起こしていました。

その時に母親が宗教ヒーリングをしてくれるんですが、

そのヒーリングは、恐らく最初はおよそ大周転的てき発想で、

アストラル体の外側で、すごく手を上の方にかざすんでが、

後に勉強して分かりましたが、鍛錬していない母にそんなもの出来るわけもなく、

でも、入信したら出来るという概念の宗教ヒーリングですから、

事の真相はよくわかりませんが、

その時私は、「それよりこの苦しい背中をさすって・・」と思っていました。

息もできない喘息発作中なので、話すことはできませんけれど、

そんな想いだけが内側に溢れ、涙だけ流していました。

 

だから、子供が泣いているときや不安な時は、とにかく黙って抱きしめて。

そして、傷んでいる人には子供も大人も、知人も他人も触りたくなって、

自然に体が動きますよね。

癒しの手は、ママの手。

なんちゃらディスタンスで、ボディコミュニケーションが減っている今だから

リモートではハグできないけど、

大切な人のことは、出来るだけ心で抱きしめていきたいものです。

 

 

そんなチェさんの名演技があちこちに散りばめられながら話は進みますが、

カ・モタク氏も、なんだかとても安定した良い演技をされます。

これまで出演作を見て見ましたが、案の定見たことのある作品はほぼ無く、

見覚え無かったですが、ほんのりと原田泰造さんに似ていて、

原田泰造さんは、イビョンホンに似ていると言われている。)

泰三さんを、もっとワイルドに精悍にしたような感じです。

やっと記憶を取り戻したときに、ずっと待っていた彼女に不幸が・・。

そこは、ほんといたたまれない感じでした。

そこもう少し描いてもよかったような気もします。

 

そうやって、中心人物に腰らの思い入れが深まれば深まるほど、

「ユン」に住んでる、パートナーの人への憤りが増してきます。(笑)。

ほんまふざけるなよ・・

途中資格はく奪された時には、

ソ・ムンの今後のこと考えたんかちゃんと!あの状況で!守ってやれ!と、

むかむかします。(笑)。

それと、そのユンの世界の描き方は少し甘いかな。

その人たちはなぜそこでそんな役目をしているのかとか、

名簿のある棚などは、トッケビの死神さんの部屋を彷彿。

カウンターの契約違反シーンばっかり映像で把握しておきながら、

窮地に立った時に、そのシーンが見れないで、呼ぶだけとか、

なんかどこか少し設定がちぐはぐでした。

天界の上の方の人たちの、犬を連れて登場なども、

まぁ、漫画原作なので、そうかなーとは思いつつ、

悪くはないけど、あの犬の役目は何だと思ったりします。
文句ばっかり言ってた、カモタクのパートナーは、

謝りもしないで、態度をころっと変えて。

ちゃんと、一言謝ったら、少しは温情が湧くのにな、と、

くだらないことを考えます。

 

 

そして、このドラマの根幹部分と私が感じたのは、

主人公ソムンは、両親を亡くし、足も不自由になったけれど、

おじいちゃんおばあちゃんに温かくいつくしみ深く育てられ、

とってもいい子に育ちます。

そのおじいちゃんおばあちゃんの台詞が、沁みます。

 

ソムンが両親と再会したときの、お母さんとソ・ムンの涙の涙の姿には、

演技がうまいわ素晴らしいと、頭の端で想いながらも、

本当に、こちらも感涙。

その姿も、おじいちゃんおばあちゃんに温かく育てられた、

ソ・ムンの芯の心の美しさがにじみ出ます。

そのシーンも泣けますが、最後に、ハナの力を借りて、

おじいちゃんおばあちゃんに、両親と夢の中であわせてもらいますが、

我が子に先立たれて、それが事故ではなかったと知った親の気持ちに共感してしまい。

そして、妙にリアルな夢の中で、我が子にあえた時の気持ちを想像すると、

涙が止まりませんでした。

 

 

もう、シーズン2の制作が決まっているようですね。

アクションも良いし、人間味もとてもいいです。

書き忘れたけど同級生たちも。

見どころ一杯で、娯楽作品としてはとてもいいです。

まだの方は是非。

ネタバレしちゃったけど。

 


【予告編】 韓国ドラマ『悪霊狩猟団 カウンターズ』 Part 2 (日本語字幕付き) | aka The Uncanny Counter Trailer

 

 

【追記】

このドラマ、12話までの脚本家と、その後の脚本家が変わっているそうです。

その情報を途中で得てから、みたせいか、

12話以降の微妙な違いも少し感じますが、気にしないで大丈夫だと思います。

そんな情報を目にすると、無意識で意識してしまうかもしれませんが、

あろところで、「大丈夫、信じて。」と

出演者さんたちの何方かがツイートしていたみたいな記事を読みました。

脚本演出は、とても大事で、特に台詞、

和訳の台詞のセンスもとても大事ですが、

一番は画面の向こうから伝わってくる、

役者さんたちのエネルギーですよね。

 

ま、最後の戦いが長すぎたなとか、

赤いジャージがいいのにな、などありますが、

その辺は、シーズン2への伏線でしょうね。

ソ・ムンにまた会えるときを楽しみにしています。