balideki’s diary

主に韓流ドラマや映画を見て感じたことなどを人生と絡めながら書いています。ネタはばれますのでご注意を

最終話のソン・ソックの迫力よ!。Netflix配信 『殺人者のパラドックス』

さて。

 

「半地下の家族」や「その時私たちは」などで名の知れたチェ・ウシクと、

「サバイバー60日間の大統領」で初めて「この人だれ?」と思った後、

そこから名前があるとつい見てしまう、今を時めくソン・ソック。

んー「私の解放日誌」は、本当に良かったですね。

その二人が出演とくれば、楽しみにしないわけがない。

 

その時書いた記事はこちら↓

balideki.hatenablog.jp

 

ストーリーやキャストは他の沢山のサイトで見ていただくとして、

まぁ、3話4話の辺り迄で、「これ何よ?」ってぐらいのパラドックスぶり。

え?え?

という感じでストーリーが進んでいきます。

 

 

チェ・ウシク演じる主人公のイ・タンは、お察しの通り殺人者ですが、

その殺人者になっていく過程と、殺人を継続する運命的なものと、

ハッカーのノ・ビンに、ある意味意図的にコントロールされつつも、

彼自身が備えていてその過程で露わになった、

特殊能力のような、悪人を見抜く力、

そしてその悪人たちが、とてもパラドックスに展開しています。

 

そこに、刑事であるソン・ソック演じるチャン・ナンガム。

彼もまた、背景に抱えるもの、目の前にあるものが、

チェ・ウシクの殺人パラドックスに翻弄されたりしつつ、

危うさを嗅ぎ取ったりしつつ、ストーリーが進んでいきます。

 

そこに連続殺人犯で元刑事のイ・ヒジュン演じる、

ソン・チョンが絡みこんできて、

また更にパラドックスな展開が広がります。

 

 

この二人の秘めたる感情表現が鳥肌もの



そしてソン・ソック。

いやーこれ、ストーリー書いたらだめやろうけど、

最初のほうとかは、チェ・ウシクが主人公なんですけど、

最終話の展開と、真実を知った時のソンソックの

その複雑な感情入り混じった表情と迫力と、芽生えた”殺意”。

刑事である事実なんて、吹き飛んでしまうほどの怒りの表現に

息をのみました。

 

 

そしてそこに絡んでくるチェ・ウシクですが、

回を追うごとに、人間味が増してきます。

チェ・ウシク演じるイ・タンは、この世に何しに生まれてきたのか、

無為に過ごす日々の中で偶発的に殺人を犯し、二回目で殺意を覚え、

その後は、まるでこの為に生まれてきたかのような、

才能とやりがいのようなものを正義の名のもとの殺人に対して感じつつも、

うなされたり幻覚を見たりします。

しかし、その過程の中で、

反対に無関心だった家族への愛着・愛情に目覚めていきます。

だけど最終話で見せる、凄みのようなもの。

その辺のコントラスト、最後まで見ないと見とれません。

変な言い方だけど、殺人こそが彼を、大人にしたというか、

地に足をつけて物事を処理する力を身に着けたというか・・

そこら辺もパラドックスだなと思いました。

 

これが自分の選択いやこれまでも選択してきたんだ


最終話のセリフ。

「これが俺の選択。いやこれまでも選択してきたんだ。」

みたいなセリフがありました。

丁度、人に勧められて、選択理論のセラピー本を読んでいたので、

何某かかぶるところを感じました。

人が選択するときは、無意識がほとんど。

だけど意識的により心地よいほうを選択すると、人生はより良い方向へ。

 

 

とにかくお勧めのNetflix新作です。

殺人物というより、心理物という感じで私は観ていました。

「この時のこの人どんな感情?」

その連続でした。

まだの方は是非。お勧めです。