超おすすめ。Netflix配信『白雪姫には死を』が教えてくれる事
さて、記事を書くのは久しぶりです。
他にも山ほど見ているのに、私が何かここに記事を書こうと思うときは、
何某かの未消化な感情が残るとき。
つまり、「重さ」があるとき。
身体の中に残った重さは、出さないといけない。
感情は味わいきれないと、体に残る。
からだにのこったそれは、自分の波動となり、
外に同じものを引き寄せてしまうことがある。
まぁ、だからみんな映画を見た後に、ああだこうだと感想を話したり、
何処かに書き込んだりするんだけど、
今は感情を味わいきる前にSNSにラをイトに書くことによって済ませたり、
済んだ気になったりしているよね。
話題の「国宝」を観に行かないのも、重たそうだからだ。
何某かの重い感情を引きずってしまいそうでしょ。
と、国宝を見に行くというご近所さんに、
三日くらいどんよりしてしまいそうだから暇なときに行くわ、
と話したら、案の定そのあとあったらどんより引きづっていた。
まぁ、別の友達は「よかったよ」と言って終わっていたけどw。。
それなのについ久しぶりにサブスク開始したNetflixで、
このタイトルを見てつい見始めてしまった。
重そうだからやめようと思うのに、一気見してしまった。
主人公役は「六流が飛ぶ」のイ・バンジ役のピョンヨハンさん。
このイバンジの時、すっごくいい俳優さんだと思ったのに、
その後あまり作品で見る機会がなかったけど
Disney+の「サムシクおじさん」でソン・ガンホと共演しているのを久しぶりに見て、
で、今検索して知ったけど「未生~ミセン~」のあのチャラ男役か!
気づかなかったな。あれがほぼデビュー作らしい。
映画出演が多いみたいですね。
しかし、とにかくいい俳優さんです。
その演技力とミステリーの混沌さで、つい見はまります。

あらすじはほぼ書かないけど、
とにかくこのドラマは、小さな村で同時に起きた失踪、
『死体なき殺人事件』の犯人にでっち上げられた主人公が、
服役後に出所して、自らの罪を晴らそうとしていく中で起きていく、
そしてその当時起きた、家その運とずっと前から
その一見仲良しに見えた村人たちのなかにある、
嫉妬と欲望と羨望と卑下、そして子供への間違った愛と自分への偏愛、
ミステリーの中で描かれる、多くの登場人物が少しずつ抱えている秘密が、
大きな渦となって、
ピョンヨハン演じるコジョンウを犯人に仕立て上げるんだけど、
中でも恐ろしいのは、みんな嘘と秘密を抱えていて、
だけどみんなそこで起きた真実の全貌は知らない。
それなのにみんなが少しずつの嘘で犯人に仕立て上げたコジョンウを、
腹の底から本当に犯人だと思い込んでしまって責め立てあげる、
その人間の脳と感情のからくりのおかしさ滑稽さよ。
人は、自分が付いた嘘を真実と思い込み、自分の罪の部分には蓋をして、
その嘘で創られた世界の中で生きることがある。
あたかも善人で被害者の顔をして。
その気持ちの悪さを思い切り感じさせられてしまう、
わきの俳優陣の名演技がまたすごいんだけど、
なんだか、自分にもそういうところ、あるよな、って
ていうか、みんなきっとそういう部分気が付かないで持っているのかも・・
そういうことを考えてしまいました。
嫉妬と欲望、羨望と卑下書いたけど、
それにしてもなぜ彼に罪を着せた?
その部分は少し洞察が要りますよね。
コジョンウの家は村で唯一の名家でお金持ち、
コジョンウも快活でソウル大学医学部に合格と成績も優秀。
その彼に罪を着せたのは、渦巻く嫉妬から?
その賠償金の支払いで親の財産を村のみんなで分けた?
なんだそれは?
誰が誰に嫉妬しているんだ?なにがどこにだ?
が、渦巻くという表現になるんだけど、
その先を観たらね、
コジョンウの両親は、善良で明るく優しく、生きることに芯を持っているの。
そしてそれを、息子にも教え伝え愛を注いで育てていた息子は快活で優秀。
一方他の登場人物たちは?
これが親ガチャの話?
そんなことはない。
そんなことはないんだよ。
それでも善良に生きること、愛をもって生きることは出来るんだから。
刑務所を出所したコジョンウが、自らに着せられた罪を晴らそうと、
打たれても打たれても、真実にたどり着こうとする生き様を観てほしい。
どれほどの辛さも掻き分けて前に進み、やっとのことで協力者を得て・・・
その協力者で警察のチーム長役のコ・ジュンさんもいいよねー
この人あちこちのドラマに休みなく出ているけど、
先日はパクボゴム主演の『グッドボーイ』で
悪役のような善人のようないい味出してたし、
好きなのはキムナムギルの『熱血司祭』でこれまた
悪人なのか善人なのかわからない役(笑)、
ま、そのいい塩梅がとってもうまい俳優さんだよねってとても思うんだけど、
その彼が力を貸してくれて、事件解決が加速します。
そしてそして、やっと、やっと、真実にたどり着き、
悪い人たちは皆刑務所に入り、
再審請求で無罪を勝ち取った時に、ハラハラと涙がこぼれます。
最後に、やっと、やっと、オンマと新しい土地で新生活・・
そしてやっとオンマと食卓を囲むシーンで「え?」となります。
そこにはやはり事件に関与していたけど、
精神疾患を抱えた友達のスオが、一緒にいて・・・
そこで、この二人の善良さが、心の曇りの無さ温かさを
しっとりと感じ取れます。
見ている間は、本当に人間の嫌な部分を見せつけられてしまうけれど、
コジョンウはじめとする数人は心の奥の光を失わないから見続けられる。
そして最後には、光。
光は、穏やかで温かく、人の心の内側から出るもの。
何気ない日常にそれはちりばめられていること。
それを大切にすること。
そんなことを感じ、教えてくれるドラマです。
まだの方は是非。
お勧めです。