balideki’s diary

主に韓流ドラマや映画を見て感じたことなどを人生と絡めながら書いています。ネタはばれますのでご注意を

やっと見始めた「アルハンブラ宮殿の思い出」。

愛の不時着から続く、ヒョンビン作品の追いかけ。

 

感想を書いてないものが増えてきた。

”王の涙ーイ・サンの決断”の感想も書きたいところだけど、

先に、昨日見終わったこれ。

ヒョンビンパク・シネのアルファンブラ宮殿の思い出。

 

Netflixで独占配信中!ヒョンビン×パク・シネ「アルハンブラ宮殿の思い出」韓国での視聴率や評判をレポート! - ナビコン・ニュース

 

話の内容は、詳しくはどこかで読んでいただくとして、

結果から言うと、面白くないドラマでした。

 

あらすじとしては、ヒョンビン演じる韓国の投資会社CEOユ・ジヌが、

出張で訪れたグラナダで、天才プログラマーから受けた一本の電話から始まる、

ARゲームの世界と現実の交錯した世界が舞台です。

 

ゲームは、昔やったことのあるドラクエみたいに、

敵が現れた、戦った、勝った、

レベルが上がる、金貨を貰う、武器を買う、強くなる

あら地図はなかったな?

「地図を手に入れた」とか、ドラクエにはあったよね。

でも謎解きがあって、次のステージにいったり、

鍵を開く、みたいな感じのゲーム展開。

今のドラクエも「スライムが現れた!」とか、あるのかな?

私の記憶は、スーファミドラクエ3で止まっているけど、

それでも十分、ゲームの展開は理解できる。

 

 

そのゲーム内で、戦った相手が現実でも死んでしまう、

一体何が起きている?

そして、消えた天才プログラマーの行方は?

この現実とAR世界は、どこで交わっているのか?

行方不明になってしまった天才プログラマーの姉、

パクシネ演じるプログラマーの姉チョン・ヒジュは、

大金を手にし、グラナダから韓国へ。

そのゲームを買い取った、ヒョンビン演じるユ・ジヌが、

謎を解いていくのと同時並行して、

元々抱えていた、ユ・ジヌのプライベートな問題、

会社の経営、も大きく絡みながら、話は進んでいきます。

ある意味、物語のストーリ―テラーは、

クラシックギターの名曲「アルファンブラ宮殿の思い出」。

 

 

その辺のストーリーのふくらみかたや、

あちらの世界こちらの世界の交錯した不思議世界観は、

とても見ごたえがあってよかったです。

 

しかし、ヒョンビンが、ゲームで殺された人が、

現実的にも亡くなってしまうことを周囲の人間に話しても、

理解されるわけもなく、理性を失った扱い。

自身もゲームで大きなけがをしたのにも関わらず、

その問題を解き明かし、行方不明の開発者も見つけようと動き続けて、

ゲームのレベルが上がっていって、謎に近づいていく姿は、

割とよくあるヒョンビンの意志の強い賢い人設定なんだけど、

 どんどん、あらゆる面で孤軍奮闘が続きすぎるもので、

ヒョンビンが、どんどん気の毒になってきて、

見るのが辛くなってきてしまいました。

 

パクシネと、恋愛関係、信頼関係は、少しずつ築かれて、

理解も多少は深まって行くものの、

ヒョンビンの役どころで良くあるパターンかな、

無口気味で、ちゃんと説明しないで一人で抱え込むから、

「あーもー、ちゃんと説明したらいいのに・・」とか

つい思っちゃいます。

 

だけど、ヒョンビン演じる、ユ・ジヌは、

必ずやり遂げると決めた人の強さが、痛さと共に、

ひしひしと伝わってきます。

 

だけど、その相手役のパクシネの台詞が、イケてない。

孤軍奮闘のヒョンビンに、

「どうしてこんなに私を苦しめるの。」なんて、

追い込むようなこと言わないでよ、と、思っちゃう。

あなも苦しいかもしれないけど、

同じく苦しんでいる人が、そこにいるでしょうが。

そこを謝らずに何、都合よく恋愛感情でごまかしてるんだ?とか、

そんな余計なことを、ついつい自分の過去と重ね合わせてしまって、

そこに追い打ちかけて、人を責めるのは、やめようよ。

なんてね。

思っちゃいましたね。

 

それに、前々から感じているけれど、

パク・シネの涙って、どうしてこんなに安っぽいんだろう・・

”相続者たち”の時も、”ドクターズ恋する気持ち”の時も、同じような印象。

沢山賞も貰って、人気もあるらしいし、子役でもあったのかな?

世間では綺麗と言われている(私はそうは思ってない)けど、

なんでなのかな・・なんでなのかな・・安っぽいと感じてしまうのは?と、

ドラマを見ながら、ずっと頭の片隅で考えていました。

 

 

その謎は、何時か分かるかもしれないので、さておいて、

ドラマとしては、散らかしたものが、片付かない、

拾われない伏線があちこちにありました。

携帯に映る、謎めいた”A”さん。

思わせぶりなだけで、特になんもなし。

行方不明になったけど、帰ってきたセジュ。

ゲームの開発者なのに、帰ってきても何の役にも立たなかった。

おばあちゃんのキャラも、どこか中途半端だし、

隣のお兄さんは、ヒジュが好きなんだろうけど、

悪態ついてばっかりで、その辺の下りは、放っておかれたし、

終盤にかけては、結局何故現実とARが交錯したのか、

何故、現実でも人が亡くなってしまったのかの謎が

解き明かされるのかと思ったら、そこは謎のままで、

あらら・・?という感じでした。

 

そして、ゲーム内の大きなバグは、修正リセットできたけれど、

そのままゲームの世界に飲み込まれてしまった、

ヒョンビン、ユ・ジヌさん。

最終回に、登場シーンが少なすぎでしょ。

だからかな?

なんだか最終回も終わり方もしまらなかった。

 

どうやったら、ヒョンビンが現実世界に還ってこれるのか?。

ゲームの世界からヒョンビンが救い出した天才弟のヒジュが、

そのARゲームが大人気で、賞賛されるシーンを描いたのなら、

そこからPTSDを克服し、

気を取り直し、プログラミングをさらに進めて謎を解き、

救い出してほしかったわー。

 

 

ゲーマーの話から、ログインすれば、

ヒョンビンにあえるとわかったパクシネが、

会いに向かったところでドラマは終わったけど、

あのままじゃ、ゲームの中でしか会えないじゃない。

それはダメでしょ。

散らかし放題の伏線を回収できないのは、

目をつぶるとしても、それなら尚更今後の展開の伏線を散りばめて、

希望をもうすこし描いて、終わってほしかったわ。

 

行方不明の弟が帰ってきて、ヒョンビンのタスクが完了したというか、

家族がほっとしたとかを描いておいて、

ヒョンビンはあんなに頑張ったのに、ご褒美無しとは、

やるせないなーという感じです。

 

一番良かったシーンは、ヒョンビンと一緒に戦っていた、

ゲームと連動して現実でも亡くなってしまったソ秘書が、

いつもヒョンビンの窮地で助けに来てくれてたけど、

その人のバグをヒョンビンが修正するところ・・でしょうか。

冷徹クールめいたキャラだったヒョンビンが見せた、

一番、情愛深いシーンだったと思います。

 

しかし、なんだか腑に落ちないなー

とネットをあちこち検索していたら、

同じように、面白くない不完全燃焼の声も多かったらしく、

「アルハンブラ宮殿の思い出」の韓国ドラマ史上に残る衝撃の結末に騒然!?/放送終了感想

 

これを読んで納得。

せやでな。

やっぱみんな、セジュに活躍してほしかったよな。

忘れてたけど、読んで思い出したユジヌの元嫁の設定は、ひどすぎる。

ほんと、あんなキャラの人と間違っても結婚しない知性、

持ってるでしょう。このドラマの中の設定なら。

 

私は、ARがそのうちこんな感じで、

現実世界で遊べるものになるような気もしますが、

そこまで自分が生きているかは謎だし、

慎重な日本なら、どこかそういう施設を作るだろうな、という感じでした。

危ないし、それこそゲーム中毒になって、

現実がわからなくなる人が増えそうだし、

こっちからは姿は見えるのに、本人の意識はARゲーム内にしか

生きていないような精神の状態にまた名前が付くんでしょうね。

セジュのように、ゲーム内で一年も何も食べずに生きていられるなら、

仕事する必要もないし?。

「ちょっと現実休んで、ゲームの中で数年生きてくるね。」

などね。

そこでマスターになったら、現実世界でも一生食べていけるとか?

わからないけど。

 

ゲームのキャラや舞台が中世やグラナダやアルファンブラ宮殿、

素敵世界のエッセンスが、最初は楽しかったです。

ギターの名曲”アルファンブラ宮殿の思い出”は、

昔、挑戦していました。

アルペジオがそこそこ得意だと思っていたのに、

この曲は、それまで弾いていた曲とはレベルが違って、

全然あの速さでつま弾くことはできませんでした。

途中で諦め、昨年、長い間持っていたクラシックギター

手放してしまいました。

 

劇中で、エンマが、ラグリマを弾いていました。

私も弾いていた。小学生の頃、懐かしい。。。

曲が流れると指が覚えていて反応する。

 

 


Francisco Tárrega: Lagrima - Per-Olov Kindgren

 

小学生の頃から長い人生一緒に過ごしたクラシックギターを手放したの、

ちょっと早まったかなと、一瞬後悔したドラマでした。

 

ラブラインは薄目で、あの状況でユ・ジヌがヒジュに惹かれるのは、

設定が弱いですので、恋愛ドラマ目的なら、ハズレです。

もし見るなら、ストーリーには不完全燃焼を覚悟の上、

ゲームクエストがARで現実化した世界ってどんなかなと

想像力を広げるためなどなら、楽しめるドラマかもしれません。

 

このドラマから着想を得て、開発する人がでるかもね。

四半世紀ほどのちに。