もう先々月の事になるけれど、
別の記事にも書いたけれど、名優イソンギュン氏が亡くなった。
そのことについてはこちら、
に、思いの丈は書いてあるから省くけれど、故人を偲んで、
見ていなかった、~パスタ~恋ができるまで~を見てみることにした。
コヒョンジュンとの共演とは知らないまま見始めたし、
10年以上前の作品だけれど、見ごたえはあった。
というか、ストーリーというか、調理師の面々の癖の強さには、
少し見ながらのだるさもあったけれど、ストーリーよりも何よりも、
あのイ・ソンギュン氏の魅力的な声にずっと聞きほれていた。
声を追いかけていた。
演技力はふとした表情などは言うまでもないけれど、
やはり、「ボンゴレ・ハナ!」という声だけでも、
とろけ落ちてしまいそうに、心の奥に、脳の奥底に染み渡るのだ。
私って声フェチだったのか?と今更ながら気が付いた始末。
「ボンゴレ、ハナ!」に関しては、
イ・ソンギュンやキム・ナムギル等の俳優さんがシベリア鉄道で旅をしたときに、
ちょいちょい「ボンゴレ・ハナ!」と、イ・ソンギュンさんの声真似をする、
若手俳優さんの姿が映っていて、とても印象的で、
いつかこのドラマを見ないとと思いつつも、
新しい作品を追いかけるの必死で、遅ればせだったけれど、
まさか、こんな想いで見るなんて、という感じでした。
見進めるごとに、やっぱり、「勿体ない」としか思えないのだ。
「なんで・・・」と思ってしまう。
それは、何度も言うけれど、そんな人には思えないのだ。
自死を有名人が選んだニュースを目にしたときに、
日本人とか、よくバラエティやインタビューなどで見ていた顔だと、
「あぁ・・いきるのしんどそうだったもんな・・」とか、
「あぁ、無理してはるの、見て取れてたけど、そうだったんだ。。。」とか、
思うことがしばしばある。
私は共感性高いので、しんどそうとか無理してそうとか、
悩んでそう、毒を持ってるな、とか、よく察知しやすいけれど、
イソンギュン氏は、出演作品しか知らないから、
普段の顔が、わからないのだ。トーク番組とかでていたのかな。
見たことないんだよな・・
だけど、その中でも
このドキュメンタリーを見た時も、
そんな陰はみあたらなかった。
もちろん、ドキュメンタリーの作品だから演出もあるし、
出演者は演じているとは思うけれど、それでも所々に「素」が漂うし、
セリフがすべて決まっているものとは少し違う。
しかし、そう思う私を勘違いさせるほどの根っからの俳優だったのか。
それはもうわからないけれど、
もしまだ見ていない方がこの記事を読まれて、
シベリア鉄道の旅のドキュメンタリーを観たなら、ぜひ感想を聞かせてほしい。
私が、綺麗なものだけを求めすぎているんだろうか。
葬儀やその直後の表彰式で、この旅を共にした、
キム・ナムギル、キム・ミンシク、コ・ギュピル、イ・サンヨプが、
とても悲しんでいる姿が頭に浮かんだ。
時間に流されてしまっているけれど、本当に本当に、
ただの憶測とでっち上げとマスコミの追い込みが拍車をかけたのなら、
そんな世は、すこしおかしい。
そう思う気持ちがパスタを湯がく映像を見ながら湧き上がってくる。
そんな感じでした。
観るときは、本当はきちんと切り離せたらいいんだろうけれど、
人間ができてないので作品とは関係ないとか言いきれない。
様々な思考感情が頭をよぎるのが事実なんだ。
実際にNetflixなど各社OTTでは、イ・ソンギュンの作品が増えている。
惜しまれている事実がそこにあるんだ。
まだの方は是非。
心の奥底まで心地よく響き渡るあの声を聴きに。