balideki’s diary

主に韓流ドラマや映画を見て感じたことなどを人生と絡めながら書いています。ネタはばれますのでご注意を

刹那切ない『赤い袖先』

いや、久しぶりにいいドラマ見ました。

前評判すこぶる高いけど、どんなんかな?見る方法なかなか来なかったけど、

BSTBSかな?全27話録画して、一気見しました。

 

と、ここまで書いてしばらくタイムラグ。

忘れてしまっているところもあるけれど、

イ・セヨン演じるソン・ドギムの芯の強さと、

ジュノへの深い愛と、自己を生きたいという人の本質。

時代としては、自己を生きるなんて考えられなかったであろう背景の中で、

それを貫こうとした生き様と、

 

ただ一人を愛して、だけどほかの女性をめとらないといけない王としての立場、

それを当たり前であり役目だと強く新年を持つ王と、

ドギムに愛されていた確信が欲しい、

ただの一人の男としてのジュノ演じるサンの切ない表情などは、

それは、たくさんの賞を総なめにするでしょう、うん納得、というドラマでした。

 

サンのおかれた背景が、時代的にも、英祖がサド世子(さんの父親)を、

陰謀に飲み込まれ死なせてしまったことなども、

サンの王としての生きざまを一番に考え、立場を確固たるものにするには、

充分すぎるほどの影響があっただろうし、

自己を生きつつも、いや、自己を生きるためには、

一人の女性として、一人だけ私だけを愛してほしいというある意味当たり前の感情を

飲み込みながらも、自分の中の矛盾を持ちながらも、

サンを愛してやまないのに、それをサンに対しては、

わかりやすく表現しようとしないドギム。

 

うーん。

愛とは何ぞや?

それは最後のシーンに、すべて集約されていると思う。

聖君となったサンと、わかりやすく表現しなかったのすら愛ゆえ。

そんな感じのドラマでした。

久しぶりの必見ドラマです。

おすすめ。

 

 

 

イソンギュンの訃報

やだわ。

年末に何てニュースが舞い込んできたの。

 

麻薬取締法違反の容疑。

脅迫。

かなりの額の違約金。

 

それらを加味しても、亡くなる必要があったんだろうか。

あの心の底に染み渡る低い声が、

もう聞けなくなるなんて。

 

イソンギュン出演の、ドラマや映画を検索してみていた私は、かなりのショック。

役柄的にも、マイディアミスター私のおじさんと、

キムナムギルなどの俳優とシベリア鉄道の旅に出た時の彼は殆ど違わず、

良いおじさん良い人に見えていたけど、

麻薬取締を疑われるような行動があったのかどうかは、あまりにも意外過ぎて推察すら及ばない。国も違えば文化も風習も違うのもあって。

 

ただ、日本人の俳優さん達で麻薬で捕まったり、捕まったり表舞台から消えるようなスキャンダルを起こした人の大半は、その前に、この人は裏があるなって予感が悉く当たるので、イソンギュンの噂が出た時には目と耳を疑ったのは事実で。

 

そう。わたしは悲しいのだ。

好きな俳優さんの命が消えた。

その事が淋しい。

辛い苦しいまだは行かないけど、

最後の選択が、傷ましい。

傷ましくてたまらない。

 

映画人として、俳優として、

映画やドラマから学ぶことはなかったのか。

それとも最近多かった悪役の影響を受けて自分を見失ったのか。

誹謗中傷に心身共に侵されたのか。

 

真実はわからないけれど、

イソンギュン氏が亡くなった事実だけが残って、

何とも切ないそれが、年末慌ただしさにかき消されながら。

また明日はくる。

お悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

 

 

毒戦believer2

前に書いたように、Netflixで毒戦believer2が視聴できるようになってすぐに見ました。

 

あらら?

あの悪玉は、あれではなかって、あーなのね。

なるほど。でも、あぁなのね。

んー

 

んー

最後まで見て、結局、んー。

んー

んんー。。。

 

ネタバレを書きたく無い映画でした。

ただ、あの人が、あの臭いが取れない!

というのに、やたら、共感しました。

 

あの人の記憶に残ったその臭いほど強烈では無いにしろ、つきまとう臭い。

嗅覚は脳と直結していて、その臭いを嗅ぐと、映像記憶も同時再生されると聞いた事があります。

すると、映像と共に感情や全感覚も蘇り、それが辛いきつい記憶なら、それに付き纏われる日々はとても辛いものだったでしょうね。

 

だからってね?の世界の話だけど。

それを晴らす方法を求めたらその方法、

だけど結局、それは人が常に光を求めて生きているということと繋がっていると感じました。

 

むっちゃおすすめってわけでは無いけど、

最後は映像と同じように、内側がもの悲しく静かでした。

ひとつケチつけるなら、刑事さんあんた、そんなことしたらそーなるってわかってたやろ?部下のことも考えようよ。です。

演技力は皆さん凄かったです。

話には入り込みました。

お時間ある方は、是非。

 

 

毒戦believer

Netflixで、11月17日かな?

毒戦believer 2が配信になると言うお知らせを見て、2まであるような良い映画なのか?と見て見ましたが、

 

結果からいうと、影に隠れた一番の悪玉が誰なのか最初からピンときてしまった。

一縷の疑い無しに、『きっとコイツがそいつだ。。。』と、わかってしまいました。だから、どういう展開なのかなーぐらいの気持ちで片手でスマホゲームをしながら展開を見るみたいな感じで見ていました。

 

それでも。

 

ノアール映画の部類で、刑事が主人公ではありますが、何とも言えない不穏な空気の中で生まれ育ち、そうなっていった悪玉さんの過程を慮る方向に感情は動きました。

 

こんな世界が、この地球のどこかに本当に落ちていたら、それはとてつもなく恐ろしいことだなと、事実は小説よりも奇なりという言葉が頭の中をでたり入ったり。

 

各々が各々の人生ドラマの中を生きているのだけれど、それはわかっているけれど、その事を再確認する出来事が偶々実生活でもあり、無力感など、色々考えていたばかりだった。

 

その感じたことを人に話しつつ、『それでも自分が自分に向き合って、彼自身が腹の底から望まないと、どうしようもない。』

 

そう言った後、ふと、

 

『本当にみんな幸せだといい。イスラエルも、どこも、世界の全てが幸せで。』

そんな言葉が出てきました。なんだかそんな日常のシーンを重ねてしまった私でした。

 

映画自体は見応えのあるものだと思います。キム・ジュヒョクの遺作になるのかな?。ホジュンがあんな悪役を演じられるんだーというところに改めて素晴らしい俳優さんだったんだと感じました。

 

さて、2はどうなるのか。

ノワール苦手な方にはお勧めできませんが、

ノワール映画の持つ、人間の儚さや愚かさ不器用さなどを見た時に、変に癒されるものがあるなと感じる私はおそらく見るでしょう。

 

前述のように悪玉は割と最初にわかると思うので、キム・ジュヒョクの、悪役ぶりの見事さを観るにはうってつけだと思います。

お望みの方は、是非。

オススメです。

Netflix 悪魔判事

わー。

一年以上も書いてなかった。

色々怪我などありまして椅子に座れませんでした。

なのでスマホから単文投稿することに。

 

 

で、今見終わったドラマ。

一言言わんと気が済まん。

チソンと、パク・ジニョン以外見るとこなし。2人以外の俳優さんが、みんな下手。

特に小うるさいおじさん連中。

もーなんかがっかり。

 

てか、キム・ミンジョンってなんか苦手。

役柄からそう思うのかあの顔が嫌いなのか、

あの顔だとあんな役になるのか、

チャンヒョク主演の客主のときから、

見てるだけで不愉快を我慢して我慢して見たけど、

なんだこのドラマは・・・・・

 

この感覚は、ヒョンビンアルハンブラ宮殿の思い出を見た時のなんか、何を見せられたんだ感と似てる。

 

設定が仮想ディストピア、ってのにしても、

めちゃくちゃすぎるでしょ。

深いところで言いたい伝えたい事はわかるけど、

んー。。。散らかり方と、伏線の回収の展開が、あんまり面白くない。スッキリしない。

まぁ、はっきりいうと、後回しにして良いドラマでした。

 

ネタバレになる?けど、

なんで彼女を死なせたのー?

もう、ほんまそこは嫌で仕方ない。

パクジニョンは次々と襲いくる不幸な現実によく耐えた。ハートがボロボロやったやろ。

そうならないと、気付かない、目が覚めない現実のしたの現実、それを描くために、

その部分は必要なストーリーだったかー?

 

ハッピーエンドが好きな私としては、

物足りないし、悔やまれるお似合いカップルだったのに。。。と言う気持ちが残る

 

ということで、

チソンと、パクジニョンの顔と演技力だけで、

見るドラマです。

大筋はかなり鬱陶しい不条理なながれなので、

2人を見るためだけならば、おすすめです。

 

 

PS:ここ最近で、イソンギュンが逮捕されたと言うニュースが舞い込んできましたが、かなりショック。イソンギュンガ出演したドラマや映画、探して見るほど好きだったのに、、、、。

あーあの人ならそうだよねーとは、

全然思えない見えない素晴らしい俳優さんだったのに、、。

 

作品に罪はないけど、作品をみるときに、

この役を演じるのに、どうしてそれが必要だったのか?と、考えてしまうのは否めない。

そんな残念なニュースでした。

 

チソンも老けてきたな。

私もだけどね。笑

最初に見るべきおすすめ韓国歴史ドラマのイチオシは『太陽を抱く月』

さて。

少し前に見た韓国ドラマの感想を書くシリーズからすっ飛んで、

最初に見た韓国ドラマの感想を書こうと何故か思った。

 

この4年程、数多の韓国ドラマを見たけれど、

いちばーん最初人みた韓国ドラマは、『太陽を抱く月』

 

『太陽を抱く月』

 

どうでしょう。このタイトルからして、素敵そうでしょ?。

その頃、私は初めての韓国旅行に出かけることになり、

どうせ出かけるなら、文化を知ってみようと思い、

まず、それまで敬遠していた韓国ドラマを見て見ようと何故か思ったんですね。

 

たまたま、ひかりTVのお試し期間も重なって、

ネットでお薦め韓国ドラマで検索して出てきた幾つかのタイトル。

その中で、これに”ピピピ”と、白羽の矢が。

そして見て見るなり、この世界にどっぷりとハマることになります。

 

まぁ、今でも思うけれど、最初にキム・スヒョン

あの顔、瞳をみたのが良かった。本当に良かった。

「なんだこれは・・この人は・・。」

 

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瞳よひとみ

 

 

まず最初に、それまで全然韓国に関心が無かったので、

チマチョゴリぐらいは知ってたけれど、

この王様たちの衣装、髪型、調度品などインテリア、

料理、座り方、宮中のしきたり、ルール、それと

何故か心地よい、韓国語の響き!。

 

そんなところに目をやりながら観ていると、

占い、呪詛、星、拷問、記憶喪失、床入り、とはなんだ、

その他もろもろが、押し寄せてきて、カルチャーショック。

 

韓国にも、占いとかあるんだ・・(そりゃあるよね。)

星で床入りを決めるんだ・・

呪詛とか、普通にドラマで描かれるのね・・

あ、黒い悪霊が・・(同じように描かれるんだ)

 

 

そしてキム・スヒョンと、相手役ウォル役のハン・ガイン。

そして、目を引かれたのは、子供時代を演じた、

キム・ユジョンとヨ・ジング。くーーーーー!

この演技力の高さよ。

繰り返しますが、本当に、このドラマを最初に見てよかったと思います。

 

 

ドラマの途中で韓国旅行へ行きましたので、

それも、ドラマとリアル、歴史と現代が混ざり、丁度良かった。

明洞や、江南、東大門、漢江、トッポギ、参鶏湯、アワビ粥、韓国牛、

タクシー、サウナ、昌徳宮、韓屋村、化粧品、

それらが散らばって入ってきました。

 

このドラマを韓国史劇の入り口にと思う理由は、

兎に角長辺の歴史ドラマが多い。

80、90,100には、最初からは入れない。(笑)。

それと、先に書いたように、どこか何かの興味をそそる、

切っ掛けとなるポイントが多い。

 

例えば、チャングムや、馬医などは、

恋愛要素より、医療ドラマだったり料理ドラマだし、

朱蒙みたいに国を作るとか王位争い、戦争でもないし、

王宮の陰謀はあるけれど、それが呪いというファンタジー要素のある表現で、

ドロドロしすぎていないし、

政権争いなどもほぼないので、国の根幹が・・とか、

あんまりチャーサンテーガンが、がみがみ意地悪しないし(笑)、

 

 

とにかく一途に、目の前から消えた初恋の相手を求める、

孤独な王様のあらゆる感情を表現するキムスヒョンが、圧巻。

 

なので、例えば今どき、

コロナで愛の不時着からのNetflix流行りで、

現代劇から、そうだね、今なら話題の恋慕とかも凄ーくいい、

すごーくいいけれど、

韓国ドラマの奥ぶかさを垣間見るなら、

いえ、自分が韓国ドラマ史劇に合うか合わないかをお試しするなら、

このドラマが一番だと、個人的には思います。

いえ、是非これを見てから、

おもろいおもろくないを判断してほしい。(笑)

 

私はその後、とにかくアマゾンプライムにある、

歴史物をどんどん見始めて、見ると同時に疑問が湧くので、

韓国の国の成り立ち移り変わりを、検索して勉強したり、

または、そこで見る料理を、実際に勉強して作るようになり、

薬食(ヤクシク)と呼ばれる、もち米に醤油に黒砂糖をいれ、

様々な木の実や、なっつ、ゴマなどを入れ俵のおにぎりみたいな食べ物を、

ソウルのロッテのデパ地下でみたけど、お腹いっぱいで食べなかったし、

その頃はまだ、韓国料理のこともあまり知らず、ぴんと来なくて、

食べるメニューは全部娘任せにしてたけれど、

あとでドラマを見つつ、あ、これはあれかと、なるほどと思い

作り方を勉強して、何度も作ったりするようになりました。

 

あと、東大門で韓国の鍋を買って来たので

(重いのに・・日本でも売ってるのに・・)

それでキムチチゲをつくるようになって、

散々色んなやり方を試して、今は一定の決まった作り方が定まり、

冬場は毎日みそ汁のように作ります。

または、ドラマの中でなんちゃら粥が出てきたら、

いろいろ調べて作ったりと、

現実的にも色んな楽しみが広がりました。

それまでも世界各国料理はつくっていたけど、

中華って感じで、韓国を意識しては作ってなかったんですね。

まぁとにかくお出汁が美味しい。

 

そして、一定歴史物を見つくしてから、

現代ものに入っていったわけですね。。

最初に見た現代ものは何だったかな・・

冬ソナでないことは確か。(笑)

 

まぁ、とにかく、そういうことで、

これから韓国史劇を見るなら、入り口にぴったりのドラマは、これ。

そんな話をしたかった。ので書いてみました。

 

ドラマの感想は、何回見ても、テレビで再放送やってると、

またつい見いってしまう。そんなドラマです。(笑)

 

まだの方は是非。

キム・スヒョンの瞳、見惚れて、その話で盛り上がろうよ。(笑)

 

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笑うと可愛い

キム・スヒョンの、

一番新作の『明日真実のベール』、アマプラ配信中。

『サイコだけど大丈夫』、Netflix配信中。

あぁ、「星から来たあなた」をどこかでみたいよぉ・・!

『未成年裁判』

Netflix配信の「未成年裁判」

いや、一気に完走。

見ハマってしまいました。

しかし、感想を簡単に言葉にできないほど、

感じるもの、考えさせられるものが多いドラマでした。

 

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圧巻のキムヘス

「未成年裁判」というタイトルを聞くだけで、

ある程度の年齢の方は、その中身が、

これまでに見聞きした、未成年の起こした凶悪な事件などから連想して

どうも釈然としない、遣る瀬無い、腑に落ちない、気が沈むみたいな

ものが湧いてくるのは想像できるんじゃないでしょうか。

このドラマの中の事件も、実際に韓国内で起きた事件をモチーフに、

創られているという記事を読みました。

 

社会問題的に思うところは本当にたくさんあります。

それを混ぜてドラマの感想を書こうとしたんですが、

考えがまとまらず、また、どうしても気持ちが沈み、

何日もこのページを開いたまま、書けませんでした。

なので出来るだけ、あっさり行きたいと思います。

 

 

まず、ドラマの見どころですが、

主人公シム・ウンソク役のキム・ヘスさんの醸し出す空気感、その迫真の演技!

そして、他の俳優陣も演技力がほんと高い。

タイトル通り未成年裁判なので、子役を演じた子(人)達も、

驚くほど、この子達本当に非行少年なんじゃないかと錯覚してしまいます。

チャ判事役のキム・ムヨルさんはあまり知らなかったけれど、

判事としても人間としても中途半端なところにいる感じを、

静かに表現しているし、

部長は、未生(ミセン)のイソンミンさん。オ課長!。

物語が展開していく中で、

ちょっとした表情からもその胸の内の複雑な思いが見て取れます。

意地悪部長の、イ・ジョンウンさん。

よくそんな意地悪に狡猾な振る舞いができるなと言いたくなるような・・

 

そんな感じで、演技力と、

これは常々、韓国ドラマの凄いところだなと思うんですが、

一話一話の時間がきっちり決まってないから、

間を持たせるところは、しっかり間を使うので、

その時の感情をこちらもしっかりと感じ取り、味わうことができるので、

ドラマの描き出すその世界に、どっぷり連れていかれます。

未成年裁判』予告編 - Netflix - YouTube

 

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ドラマ冒頭からイ・ヨンのこの表情に飲み込まれる

 

あらすじは、どこかで拾っていただくとして、

主人公シム・ウンスクは、判事という判断を下す立場でありながら、

被害者家族の立場でもあり、

子供を失った抱えきれないほどの悲しみと憎しみ、

それと引き換えられない判決と、その手法、

犯人である未成年者やその親、判事の態度、

事件への向き合い方、誠意、反省、その後の生き様、

それら全てを胸に、腹を決め、理解者が居ない中で孤軍奮闘。

隣にいるチャ判事が、唯一彼女を理解しようとするけれど、

心を開かないシムウンスク。

その胸の内にあるものは・・・

 

もう兎に角ぜひご覧ください。

 

こういう問題は、きっと世界中の多くの国で、

問題となってるんだと思います。推測だけど。

犯罪が低年齢化して、凶悪化して、

それを裁く法は、後追いの状態。

それはある程度仕方のないことだけれど、

個人的には、何歳でも、幼稚園児であろうと何歳で在ろうと、

人を殺してしまったりしたのなら、

大人と同じ量刑が妥当だと思う。

プログラムは、もっと、違うアプローチで育てていく。

 

ドラマの中にありましたね。

「子供一人を育てるのには、村が一つ必要。

 みんなが無関心なら一人の子供がダメになる。

 (中略)

 非難する資格はない。皆が加害者。」

 

 

この地球上で起きていることで、

自分と関係ないことはなに一つもない。と私はわかっている。

だ、けれど、それをすべて考えたり感じたりして生きるには、

なかなか日々はキツク、

自分と他者を分けようとすることで身を守っている。

 

 

実際問題、ドラマの中で、離婚した元旦那さんのお姑さんが、

「全部あんたが悪い。」と、全ての責任を擦り付けようとしますが、

同じ経験が私にもあって、その記憶だけですら、

彷彿させると、その時の憤懣が思い出されて、

大局を見る目がどこかへ飛んで行きます。

旦那さんが謝りに来て、「問題はあなただ。」というシムウンスクに、

痛く共感したり、また思い出したりね。

ドラマを見るだけでも、ドラマと自分を分けないと、

同調しすぎてつらい、そんな世の中で、

非行少年にかかわりたくない、どうにかして助けたい、

しかし・・(我が身可愛い)がほとんど。

そこをシムウンスクは、行動する。

それは・・ドラマの最後の台詞、きっとそうだからでしょう。

しかし、だからこそ正したい、だからこそ終わらせたい。

 

うーん。

 

 

話が展開していって、10話の最初の部長とのシーンは、

なんとも見ごたえがあります。

そして、チャ判事に、静かに色々語る、シムウンスクも、心に響きます。

「真実は何であれ事件は決着する。」と軽々しく言ったチャ判事に

シムウンスクが話した言葉など、チャ判事の未熟さと、

シムウンスクの決意、信念がそこに浮かび上がります。

他にも、「誰もが被害者になりうる。」など、

短い言葉の中に、差し迫るものが。

 

 

不完全な人間が作る不完全な法を運用する不完全な人間社会。

その不完全な法の中で、

可能な限りの善と全を尽くそうとする、一人の信念。

それは、不完全さの暗雲の中を走る一筋の光の様。

その光が間違いを正し、非行少年を正す、そう信じて。

 

そんな感じでした。

社会とは何だろう。

どんな社会で皆んな生きたいの?

 

全ての人が愛に包まれて、愛そのものの姿で生きるような、

頭じゃなくて、ハートで生きるような、

そんな世界はこの世にはないと絶望したことも昔あるけれど。

それでも・・・。

 

そんな感覚。

面白いという表現は似つかわしくない。

見ごたえあり。

多分、考えてみることが大切。

まだの方は是非。

 

 

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真っ直ぐに